2014年2月22日
現在、持続可能な社会に向けて、NPO・NGO、事業者(団体)などによって、さらにはさまざまなステークホルダーの協働による取組みがなされるようになっています。そこでは消費者組織も重要なセクターとして、事業者のCSR活動にステークホルダーとして関わる、あるいはマルチステークホルダーの一員として持続可能な社会に向けた議論に加わるようになっていますが、いまだ個人の活動の域を出ていません。そこで消費者組織として、他のステークホルダーとともに、持続可能な社会に向けての取組みをさらに前進させるために、消費者問題の専門家を中心に「サステナビリティ消費者会議」(CCFS)を設立することにしました。従来の消費者団体の枠にとらわれない形で消費者課題を解決するための消費者組織として活動していく考えです。
「サステナビリティ消費者会議」(CCFS)は始まったばかりですが、まずは自らの組織を持続可能な社会に向けたものにするためにISO26000(社会的責任に関する手引き)を導入した組織づくり、そして消費者がかかえている消費者課題を発見し、それを持続可能な社会の視点で解決するために、消費者・事業者・行政などに提言を行っていきたいと考えています。
代表 古谷由紀子
古谷由紀子プロフィール
博士(総合政策)、消費生活アドバイザー
中央大学法学部法律学科卒業、総合政策研究科博士後期課程修了
・サステナビリティ消費者会議代表
・(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(通称NACS) 監事
・(一財)CSOネットワーク代表理事
・一般社団法人経営倫理実践研究センター(BERC)フェロー
・CSRレビューフォーラム共同代表
・特定非営利活動法人ACE評議員(2014年度~)
・(一財)CSOネットワーク代表理事
・消費から持続可能な社会を作る市民ネットワーク(SSRC)共同代表幹事
・ビジネスと人権NAP市民社会プラットフォーム共同代表幹事
学会
日本経営倫理学会(理事)、企業と社会フォーラム、日本消費者法学会
行政(主なもの)
・財務省、総務省、消費者庁等の審議会・検討会等に参加
・「消費者教育推進会議」(2013~2018年)
・経済産業省 ISO/SR国内対応委員会(2008~2014年)
企業(主なもの)
・社外委員(品質諮問委員会、企業倫理委員会、コンプライアンス専門委員会、デジタルトラストなど)
・CSR活動(ステークホルダーダイアローグ、第三者意見など)
書籍(主なもの)
・「消費者志向の経営戦略」芙蓉書房出版(2010年10月)
・「ISO26000実践ガイド-社会的責任に関する手引き」(共著)中央経済社
(2011年8月)
・「安全に関わる消費者保護の現状と課題」、
小野雅之・佐久間英俊編著『商品の安全性と社会的責任』 白桃書房pp.187-206(2013年)
・「現代の消費者主権~消費者は消費者市民社会の主役になれるか~」芙蓉書房出版(2017年5月)
論文(主なもの)
・「今後の消費者政策の在り方について-消費者教育推進法成立の背景からの
考察―」中央大学大学院研究年報(2014年2月)
・「消費者課題解決をめぐる消費者団体と事業者の在り方―市場経済における課題解決の枠組みからの考察
―」日本経営倫理学会(2014年2月)
・「企業の消費者対応に求められるものとは―CSから消費者課題への対応へ」
『都市問題』後藤・安田記念都市研究所vol.104、pp.66-73(2013年)
・「企業の消費者教育の意義と責任― 消費者とともに持続可能な社会の構築に向けて-」日本経営倫理学会(2017年)
・「『持続可能な消費』を進めるためにー市場における消費者の二つの側面からの考察―」企業と社会フォーラム(2017年)