◇消費者のためのアクションガイド

 ■持続可能な社会の実現へ 「消費者のより良い選択のためのアクション・ガイド」

 

 世界を変えるために国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGsエス・ディー・ジーズ)」(2015年)の

実現に向けて、消費者は何ができるでしょうか。

 消費者の行動として注目されているのは「持続可能な消費」、エシカル消費と呼ばれることもあります。

SDGsの目標12の「持続可能な生産消費形態の促進」の中のひとつです。本冊子では消費者ができることを以下の3つに分けて考えます。

 

  「生活のなかでできること」

  「企業に伝えよう、お願してみよう」

  「ともにできること」

 

一人ひとりの行動が積み重なって、「誰一人取り残さない」世界への大きな力にしていきたいですね。

(SDGsの17の目標の詳細は国連広報センターのホームページをご覧くださいhttp://www.unic.or.jp/

 

みんなで考えてみよう

 

 1.生活のなかでできること 

   ●電気、ガス、水など 省エネを心掛けよう 

   ●買いすぎない。買ったものは最後まで大切に 

   ●残さず食べよう。食べきれないときはお店の人に頼んで持ち帰ろう 

   ●それはどこから来たのか、だれが作ったのかに関心をもとう 

     商品はどこかの資源、誰かの労働でできているよ。資源や人を大切に。 

   ●ブッフェでは取りすぎて残さないように、スマートに食事しよう 

  あなたの健康と地球の健康のために 

   ●使わないものは寄附しよう

      まだ食べられる食べものや洋服などは必要な人へ回そう 

   ●できるだけ再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電など)を選ぼう 

     地球の未来のためにできるだけ持続可能なエネルギーを選ぼう 

   ●プラスティックなどの使い捨て容器は最小限に 

     レジ袋、ストローを断る活動もあるよ 

   ●「袋は要りません」といってみよう 

  できるだけ簡易包装で、エコバッグを持ち歩くのもいいね 

   ●印刷は最小限に。使うときはFSCマークのある紙を選ぼう 

  FSC責任ある森林管理から生産される木材とその製品に与えられるマーク

   ※https://jp.fsc.org/jp-jp/fscnew 

   ●人や地球に配慮しているというマークを見つけて選ぼう 

   ●動物にもやさしくしよう 

     動物福祉に配慮した卵(平飼い、放し飼い)、動物実験をしない化粧品を選ぼう 

   被災者を買い物や旅行で支援する「応援消費」を実践してみよう

     いつどこで災害が起こるかわからない、お互い様の心で  

 

   2企業に伝えよう、お願いしてみよう

   ●良い商品を選ぶために、商品の表示をお願いしよう  

   ●人や環境に良い商品を開発してもらおう、お店においてもらおう

   ●商品を作るための原材料や取得方法は地球の環境に影響を与えていないか、適切な管理ができて

    いるか聞いてみよう

   ●働く人の労働環境改善についての具体的な取組みを聞いてみよう

   ●生産者の安全や労働環境改善の取組みをしているか聞いてみよう

   ●自分ができることを伝え、改善提案をしよう

     あなたのいいアイデアを企業に伝えよう

   ●私たちの声をどう生かしたか、報告をお願いしよう

   ●企業の「持続可能性に関する報告書」を読んで、わからない部分やその取組みについて質問しよう

     環境報告書、CSR報告書、サステナビリティ報告書などがあるよ

   ●人や環境への問題が起きていることがわかったら、改善の取組みとともに消費者に報告をお願い

    しよう

     誠実な情報開示は企業信頼の第一歩であると伝えよう

   ●ともに持続可能な社会をつくることを伝えよう

     「生産」と「消費」を一緒に考えよう

   ●持続可能な社会に貢献している企業に「応援してるよ」と伝えよう

   3.ともにできること  

   ●使用済みのビンやプラスティック、携帯電話、洋服の回収に協力しよう 

     企業や自治体では様々な回収を実施 

   ●消費者・市民団体が良い商品を選択するために作成したアプリを利用しよ

     (例.ぐりちょGreen & EthicalThe Seafood Watch App 

   ●自治体や企業の消費者教育の講座に参加してみよう 

      消費生活センターや企業のホームページには様々な取組みを掲載 

   ●宅配便を一度に受けとって、再配達を減少させよう 

      宅配ロッカー、時間指定、荷物追跡のアプリ(例.ウケトル)の利用など 

   ●家族や友だちでできることを話し合ってみるのもいいね 

      電気の使い方、宅配便の受け取り方、食べられるものを捨てないなど 

   ●お店の品物は前から順番にとっていこう 

      商品を棚の奥から取ると前にあるものが残りロスにつながることも 

   ●持続可能な社会づくりに頑張っている消費者・市民団体を応援する 

      寄附のほか、活動(例.漂着ごみを一緒に拾って海岸をきれいにする) 

   ●地域の人と一緒に、高齢者や障がい者などの見守りに参加しよう 

    それぞれの人が自分のできることを協力して安全な社会をつくろう 

   ●消費者、企業、労働者、政府、自治体、市民団体など関係者がともにできることを考え、対話し、

    ひとつずつ実現していこう

以下をクリックしてアクション・ガイドをダウンロードしてご活用ください